アメリカを守る正義か。
人々を守る正義か。
移民局の捜査官。捜査に入った工場で
出会った、不法入国のメキシコ女性。
主人公の相棒とイラン系移民であるその父、弟。家族から
つまはじきにされているアメリカ国籍を持った妹。
わずかな希望を求めて移住した父。
韓国を離れたくなかった高校生ギャングの息子。
ユダヤ教信者と偽るミュージシャン志望の青年。チャンスを前に、
のどから手が出るほどグリーンカードが欲しい女優志望の若い女。
メインの関係のほか、さらに多くの人間が関わってきます。
それが場所を越え関係が絡まり、まるでペルシャ絨毯の如く
表に裏に紡がれていく。
対麻薬、武器などなら悪者がはっきりしていていいですが、
移民だとその人や出身国の事情などもあるわけです。
一概に追い出せばいいというわけにもいかない。
人としての、人に対する思いやりや責任感を忘れず
行動していた捜査官マックスをMr.インディー・ジョーンズ
地味だけど見所のある深い役を見事に演じていました。
こういう映画こそ、心に残るんだよね。
実際の移民についてや、人と人との関わり方など
問題を提起してくれる作品。
重いテーマにかなり多い登場人物たちにも関わらず、人物や
話の見せ方やなかなか上手にきっちりまとまっていました。
ドンパチとかヒューどろどろとか惚れた腫れたもいいですが、
たまにはこんな映画もいかがでしょうか。
秋の夜長にはもってこいかと!
2009年9月19日(土)から公開。
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
http://www.seiginoyukue.jp/
でも、なぜ”ゆくえ”ってひらがな??
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