施設に預けられている、ある老人。
若かりし頃、彼は移動サーカスで4ヶ月過ごした。
日常の常識はとは違う独自のリズムで営まれている生活と
華やかな表の顔に隠された闇を知った。
そしてサーカス史上に残る大惨事のさなか、彼女が起こしたあの殺人。
あれから70年。老人は語り始める。
これは…なかなかおもしろいですよ。
主人公が恋に落ちるヒロイン、境界線すれすれの恋のライバル、
極悪非道な団長、個性的な団員たち。
そして目の前で見ているかのようなサーカス団の生活。
動物やテント、土の匂いまで感じられそうな気がするので
簡単に本の中の情景に溶けこむことができます。
主人公はさぞかしいろんな経験をし、成長したことでしょう。
もうすぐ、サーカスを舞台にした映画「ダレン・シャン」が
公開になるので違いを楽しみながら観てみるのもよさそうです。
(原作あり、1,2冊読みました。こちらもおもしろいですよ)
退屈な日常に退屈している方、ぜひ一読してみては。
主人公と同じように、行き先の分からない電車に飛び乗りたくなるかも。
サーカス象に水を | |
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