2008年8月27日水曜日

ダーク・ナイト。

重くて、ダークで、邪悪で、何とも割り切れない感情が
鑑賞中からもこもこと湧き上がってくる。

観てから結構経ったのですが、ふと思い出してしまいます。

正義を守ろうという人間が、あるきっかけで
悪の道に身を落としてしまう。

”相手が憎い””金が欲しい”などという感情ではなく
ただ破壊や強奪というゲームを繰り返す。

強い人間の弱い部分や、自分の欲求だけを発散する悪意など
底知れないダークサイドをとても身近に感じてしまいました。

とにかく。ヒースレジャーのジョーカーが何をおいても見所!

鑑賞後、かなり寝苦しかったのは幽霊よりも怖かった彼のせい、
かもしれないと思っています。
ただのヒーローものと思ったら、絶対だめ!

こういう映画も好きでよかったと思いました。
1度は観るべき作品。

2008年8月19日火曜日

ポーニョポニョポニョ。

大ヒットしてますね、”崖の上のポニョ”。
その秘密を探ろうと早速行ってみました。

結論から言いますと...私的にはツッコミどころ満載。
言葉の選び方とか台詞回し、”その水はいいの!?”
(見た方は分かりますよね?笑)までちょいちょいと。
上映が終わってから、映画部の皆にいくつか質問をしたら
"だって、それは宮崎駿だから。"と言われました。

でも目を細めてニコニコしながら観てしまいます。
よく似た妹たちがわらわらしてるのは微笑ましいね。
隣の女性はあまりの可愛らしさに号泣しておりました。
そんな貴女の方がもっとカワイイですから。

宮崎駿作品の子供の描写がお好きなら、多分楽しいでしょう。

そして、ポニョの歌は最強でした。

2008年8月11日月曜日

落下の王国。

汝、落下を畏れるなかれ この美しき世界を仰ぎ見よ

二人で作った物語の中の 英雄達が教えてくれた
絶望の淵に落下しても 生きていさえいれば
この世界は美しい

The Fall

ちょっと前になりますが、”ザ・セル”という映画があったのをご存知ですか?

心理カウンセラーが、意識不明になってしまった殺人鬼の
意識の中に入り、捕らえられている被害者の居所を探って
救い出そうとする話。

後に”映像の魔術師”と言われるようになったターセムが監督、
衣装をアカデミー賞を受賞(”ドラキュラ”)した石岡暎子さんが
話題になりました。しかし馬が○○されたり、△をXXされたりして
かなり残酷と思われそうな、(否はっきり残酷か)な描写も多いのね。
賛否両論、好き嫌いははっきり分かれる作品でしょう。

そして私は断然好きなほう。そういう描写が好きだというわけではなく、
全体の色彩感覚や発想(妄想?)度合が群を抜いていたから。
私の色彩観はかなり影響を受けました。

さて。本題の”落下の王国”のお話はといえば。

映画の撮影中に大怪我をし、入院しているスタントマンのロイは
同時に手痛い失恋をしてもう生きていく気力がなくなりかけていた。
病院で出合ったのは腕を骨折したアレクサンドリアという少女。
ロイは彼女を、彼が自殺するための薬を持ってくるよう仕向けるため
即興で勇者達の冒険物語をし始める...。

13の世界遺産と24カ国以上にロケーションしただけあって、
見た事のない風景や建物、自然がたっぷり。特撮はなし。
世界は知らないことで溢れているということか。
石岡さんも再び参加して、幻想的な雰囲気を盛り上げる。

主人公2人も個性的。
アレクサンドリア役のカティンカ・アンタルーは
デビュー作とは信じられないほど。今まで観た子役で
一番個性的で、話し方も行動もとても愛らしい。
前半微笑ましくて、そして涙を誘う後半に注目ね。

スタントマン役のリー・ペイス。ストーリーを語るには
最適とも言える極上な響きがある声を持つ。
これは子供でなくても、”お話して!”って言うと思うわ。
角度によって表情がかなり変わるから、ギャップがあって
かなりどきっとします。違う役や映画でも早く観てみたい。
期待の俳優です。

極彩色の衣装、見たことのない建物や風景、勇者達の
奇想天外な物語。少女と青年の会話、駆け引きと交流。
どれも感性を刺激してくるでしょう。

勇者やお姫様好きなら彼の話の展開が気になるでしょうし、
見たことのない異国の風景を観るのも良し。
どなたでも、どれか何かが印象に残る、個性的な映画だと思います。

パンズ・ラビリンスやザ・セルが大好きな人はもちろん必見。
出てくる何にでも対応できて(だって痛いのも大丈夫でしょ?)、
なおかつ楽しめるはず。

難しいことは考えず、ただ感じてください。

9月6日公開。

作品の感じが分かったらサイトはあまり見過ぎないほうがいいかも。
あとは本編を楽しんでから??
おススメはDownloadsの写真を、映画を思い出しつつ眺めること。

落下の王国HP
http://www.rakka-movie.com/

The Fall HP
http://www.thefallthemovie.com/




ちなみに。”ファイト・クラブ”のデヴィッド・フィンチャーと
”マルコビッチの穴”のスパイク・ジョーンズがサポートしてる。
さすが。Googly Filmというプロダクション名が謎だけど笑。

また。チラシが2パターンありました。テキストもビジュアルも違うので
入手できたら、ぜひ比べてみてください。

いやー、本当にいい映画だった。

2008年8月1日金曜日

ベガスの恋に勝つルール。

http://movies.foxjapan.com/vegas/
原題:What happens in Vegas
コピー:恋も、お金も、人生も。幸運は前向きな人の味方。

今旬なラブコメ女優といえば...の、キャメロン・ディアス。
”マスク”はキャメロンがかわいくて出番もとても多く、
デビュー作とは思えなかったのを思い出しました。

相手役はアシュトン・カッチャー。
周りの予想を遥かに超えて、ステキな結婚生活をしていることで
アラフォー世代から高い評価を受けてますね。
彼の作品は”バタフライ・エフェクト”と”守護神”を観ましたが、
意外といいです。えぇ、顔だけじゃないです。
もっと出演作が増えればいいのに。

さて。本編あらすじは。
完璧主義者のジョイ(キャメロン)は彼のサプライズパーティーを企画するが、
集まった友人たちの前でこっぴどくふられる。
ジャック(アシュトン)は父親が経営している工場を首になり、意気消沈。
そんな二人が気分転換に訪れたのは、ラスベガス!
意気投合した彼らは盛大にはしゃぎ、飲み明かす。

しかし、目が覚めてみると薬指に指輪が。勢いで結婚したらしい。
婚姻無効手続きをしようとするが、別れ際ジョイのコインを
ジャックがスロットマシーンに入れたら300万ドルの大当たり。
両方が権利を主張するが、それには結婚生活がうまくいく様
努力しないと無効にしないと裁判官に言われ、
いやいやながら同居を始める...。

キャメロンはいつも通りキャメロンなのですが、
アシュトンととても相性が良いようです。
喧嘩しているところも、間合いや雰囲気が”お似合いだなあ”と。
ホリディのジュードより何だかさらに自然。
ダメダメなアシュトンにカツを入れるのは見事に堂に入ってる。
(ジャスティンにもやっていたのでは?と思ってしまう)

ストーリーはあってないような、のですが、ちょっとした出来事で
主人公たちの気持ちが変わっていくところが共感を呼んだと思われます。
少なくとも”女性からの視点”では、”’そこはぐっとくるよね!’ポイント”は
ばっちり押さえられてます。

wiki情報では、USで同日公開のスピードレーサーより初動がよかったとのこと。
私も見終わって早速”ここがよかった!”と話をしたので、うなずける情報でした。
きっと口コミでかなり広がるでしょう。

劇場ならばデートにいいかもしれません。
(男性が楽しいかどうかはちょっと疑問ですが。誰か確認してくれん??)
明るくて笑えるので、気分転換に使えます。
DVDでも可。


公開中。

ベガスの恋に勝つルール公式HP
http://movies.foxjapan.com/vegas/