2008年9月28日日曜日

ハロウィン。ロブ・ゾンビ版。

悲鳴は、絶叫になる...
DEATH TOURへようこそ

ホラー映画を観る人ですか?観ない人ですか?
私自身は...多少観る、でしょうか。
小さいころ、土曜のお昼の情報番組で
”フェノミナ”をいうホラー映画の紹介を観たらあまりの恐怖に、
ホラー恐怖症になりつつも怖いもの観たさの好奇心が膨らむ。
という複雑な状態になってしまいました(笑)。

その映画のジェニファー・コネリーという主演した女優さんは
当時15歳くらいの可憐な少女。
とても神秘的な美しさだったので、二重に記憶に刻まれていて。
大人になってから再観しましたが、意外と見所は満載だったのね。
それ以後ホラー映画の、人の気持ちを揺さぶってくる要素や
手法にとても興味がわきましてちょいちょい観てます。

...閑話休題。
というわけで本作は反射的に応募してしまい、当選したというわけ。
ありがとうございます。

でも、100%”うわーぃ、やったー!!”という気分ではなかったのです、実は。
急に寒くなった&最近ギアをトップで行動していたので、内臓辺りが若干
弱っている感がありまして。これ以上恐怖やらびっくりやらを受けたら
倒れるかもという懸念が(笑)。
入場してからプレス資料を読んだらさらに怖くなって、退席しようか
かなりぎりぎりまで迷ってました。

でもでも。私が妙に惹かれているデスメタル界の巨人、ロブ・ゾンビ
監督だもんな。とりあえず最初だけでも。と観念しました。

さて。本作はジョン・カーペンターという巨匠が”殺人鬼ホラー”と
いうジャンルを確立した名作をリメイクしているので、
どうアレンジされているかが観る一番のポイントでしょう。

原作はその後殺人鬼ブギーマンとなるマイケルの少年期を、
5分程度でさらっと見せているらしいけど、本作は”彼が
どのような環境で育ち、どのような人間であったのか”が
導入部分で描かれているのでかなり納得感がある。
ただ殺しているのがおもしろい人もいるかもしれませんが
”なぜそういう行動に至るのか?”の方が気になったから。

ちょっと本流からはずれますが、子役の子が眉毛も表情もなくて超怖い!!
存在感がとてつもなくある...と思ったら案の定今作で
注目されて”ハンコック”等に10本以上出演しているとか。
そういえばハンコックのときもちょっとくせのある役だった。
これからどんな俳優になるんだろう。

子ども時代~精神病院入りした数年後、次々と恐怖が!
精神病院の警備員を切り裂くは、20年も親切に世話して
くれた清掃員のおじさんも徹底的にぼっこぼこにしちゃう。
想像できない世界をブギーマンは持っているってことに
圧倒されました。倫理観も善悪もないってすごいな。

それからは暴力と流血、そして”ばぁ!”という
びっくり箱的驚かしが満載。特にヒロインが浴室に
隠れる場面は必見。観客はきっとムンクの”叫び”
みたいな表情で観てたはず。だって恐怖の要素が
全部いっぺんに出てくるんだもの(笑)

あとは、ロブ・ゾンビ監督が音楽界出身とのことで
音も怖さ倍増のアイテムにうまく使ってるけど
前半部分はちょっと音がtoo much。
”怖がらせてやろう”という気持ちが出過ぎたかな。

でも、メタルやロック好きにはうれしいかも。
マイケルはKissのTシャツを着て登場するし、
ピーター・フランプトン、イギー・ポップ、
アリス・クーパーなどの楽曲が使用されてるから
そういうチェックポイントもありますよ。

一番の心残りは...
ラスト5秒が何を表しているのかなぜかよく分からなかったこと。
あそこがハイライトなのに。
恐怖映画を見慣れていなかったからかな??
ここで疑問を書いてネタばれると申し訳ないので、
もし鑑賞した方はぜひ解説してください。

というわけで、全体的にはほぼ興味深く
鑑賞させていただきました。

どちらかというとSAWの方が私の好みなのですが(結局ねw)、
圧倒的な力(人間の体力と想像できない邪悪さ)、びっくり箱的恐怖、
そしてホラー映画につきもののセクシーなカワイイ女性
(若干思慮が足りないような気がするけど)がお好きな方は
ぜひお試しくださいませ。

10月25日から公開です。
http://hallo-ween.jp/

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