日本の古典である、近松門左衛門の『女殺油地獄』を新解釈で映画化。
近松さんは学校で習いましたよね?
そもそもの話はこんな感じです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%AE%BA%E6%B2%B9%E5%9C%B0%E7%8D%84
私は全く話も知らず、予備知識もなしの状態で、まず予告編を鑑賞。
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きゃー!いやー!めっちゃやらしいじゃん!!(赤面)
R-18? な、なんか間違ったところに来ちゃったのかしら。。。
と目を白黒させているうちに主演女優さんと、プロデューサーさんが登壇。
ヌード写真集を作ったとかひとしきり話を聞く。
本編は......ああ、なるほど。画的には色使いや光はきれい。
写真で残したくなるような画から各シーンが展開するわけか。
全体を流れるまったり感はフランス映画のようです。
アーティステック。
演技はどす黒くてねっとりした情念がほとんどの人物から
どろーっと出てて、背筋がぞわーっ&寒気ぼろが。
日本人てどうしてじめっとした怨念情念の描写が
こんなにうまいんでしょ?
ん?しかし、予告編で観たあのエロさはどこに?
いわゆる濡れ場もありますが。。。あら、意外とさっぱりね。
予告編のほうが数倍過激じゃん?
登場人物が心にあれだけどろどろしたものを持ってるなら
濡れ場はもう少し激しくなってしかるべきかと思う。
スパイスの効いてないインドカレーみたいだなぁ。
それを差し引いても、登場人物たちの情念は鳥肌もの。
監督は”うまく演技するより、生身の感情を出すように”
指導したとのこと。あとは昔の話し言葉だからかな?
鬼気迫るものがあります。
意外に結構いい作品だったと思いますが、それだけに
ほんとに怖いのでもう観ないと思います....
恐るべし、日本の古典文学。
勉強になりました。
女殺油地獄 5月23日(土)より公開。
http://www.onna-goroshi.com/
禁断の予告編はこちらで見れます。
再生するとき、背後から見られたり音が大きかったりすると
周りから白い目で見られるかもしれません。
しかし、まだ心が正常運転できてません。
恨みつらみ嫉みって心を蝕むのね。
心臓あたりがぞわぞわする......。
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