2009年5月31日日曜日

負け犬なんかじゃない! 映画:サンシャイン・クリーニング

”一緒にいれば 悲しみも洗い流せる。”

リトル・ミス・サンシャイン』チームが再び結成、製作された作品。 

姉ローズは高校時代チアリーダーで活躍し、素敵な彼氏もいた。
しかし現在はしがないハウスキーパー、彼氏は昔の恋人だが
既婚者なのでもっか不倫中。

妹ノラはバイトが長く続かず、一攫千金を狙う父ジョーと同居中。
ローズの息子オスカーに色々な話をするが、多感な
オスカーは影響を受け、ある行為で学校を退学に。

そんなだめな二人が事故現場のクリーニング業を始める...。

姉ローズはエイミー・アダムス
魔法にかけられてはかわいかったなー。


妹ノラはエミリー・ブラント
プラダを着た悪魔の、ちょっといじわるで不運な先輩秘書。
表情がくるくると変わっておもしろいなと、印象に残ってました。

血がつながってないのに、ナンだか似てる。

ローザが自己催眠をかけるように鏡に向かって
”私は強い、私はパワフル...”とつぶやくところはかなり切ない。
大人になると褒められることはほとんどなくなるし、
ジブンに自信がもてないときもたくさん出てくる。

さらに彼女の場合、支え合えるはずの恋人は奥さんがいるし。
必要なときにもそばにいてくれない。

”どうして...?”と彼に心情を吐露するところは必見です。
紆余曲折あった大人なら多少なりとも共感できるはず。

ノラの場合は、姉との関係性に注目。
できる姉を持つと時としてつらいときもあるのでしょう。
自立していくさまは”変な呪縛から逃れられてよかった”と思いました。

はたから見ればちょっぴり欠けた人が家族を作っているわけですが、
だからこそ、ぶつかり合った後はお互いを深く思いやることができる。
家族がいるから扉の向こうの現実に出てゆけるんだよね。

笑いをまじえつつ、ジブンのあり方と家族、
まわりの人とのかかわり方についてもう一度
考えてみたくなる作品でした。

”ユーモアと温かさたっぷりのビタースウィート・コメディ”
という表現がぴったりです。


じっくり観てください。

サンシャイン・クリーニング 7月11日から順次公開予定。
http://www.sunshine-cleaning.jp/index.html









それを考えると...うちの場合はどれをとっても
数段できた姉で、妹を尊重してくれるので
ついつい他の人に自慢しちゃうのだけれど、ね(笑)






         

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