2009年7月24日金曜日

映画:セントアンナの奇跡

”運命より強く、
 この子を守りたい”

マルコムX』など人種差別問題を題材として取り上げてきたスパイク・リー監督。
今回は戦争の作品です。
もちろん人種差別への問題提起も忘れていませんよ!

定年を控えた、勤務態度も真面目な黒人男性。
ある日、彼は勤める郵便局の窓口に訪れた男性を突然射殺した―。
動機は不明。

黙秘を続ける彼のアパートから見つかったのは歴史的に
重要だったが、今は失われた女神像の頭部。
なぜそんな美術品を所持していたのか?

この2つの謎を解く鍵は、1944年のフィレンツェにあった...。



この作品に興味を持ったのはまず、予告編の内容。
スパイク・リー監督作だよーというのは
出していましたが、映画のストーリーはうすぼんやり分かる程度。
でも、”なんか感動できそう。”という印象はかなり受けたので
期待して行ってみたというわけ。

で、本編はと言いますと。

”戦争って皆が不幸になるな...”と心の底から思いました。


...ありきたりじゃん!

すみません。

私、戦争映画が苦手なのをすっかり失念していたのですよ。
感動の涙を流したい!と思うあまりに。


でもね、いい映画なのは変りないです。

身振り手振りで交流する、純粋な兵士。
人のやさしい気持ちを引き出す力のある少年。

2人を緩衝材になり、村の人とも完全に打ち解けられはしないまでも
少し距離が近くなる。国の兵士でなく一個人として見ることができる。
悲惨な戦争において、唯一救われるところです。

また、黒人部隊が1人の男の子を守ってある村にたどり着けたという事は
黒人が軍隊の軍隊(軍隊のコックとか清掃員ではなく)に配置されても
兵士としてきちんと働けるぞ。という証明になったらしい。
彼らが人としてきちんと扱われるようになったきっかけだったと。

そんなイベントもありつつ、大きな謎が最後まで興味を失わせませんでした。
(ひとつは一番最初に男性の名前を覚えられなかったからなんだけどw)
サスペンス的要素を含んだ戦争映画とでも言うべきでしょうか。

会場ではすすり泣きも聞こえるほどでしたので、感動したい、
泣きたいという方は試してみるといいかもね!


7月25日(土)から公開です!
http://www.stanna-kiseki.jp/











極限状態や非情な上司の命令にも負けない良心。
平和のためにずっと働いてきた人に芽生えてしまう悪い心。

せめて、自分の良心は何があっても守る強さが欲しい。

0 件のコメント: